平成28年度の科研費新学術領域研究として「スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御」が採択されました(平成28-32年度)。
本研究領域では、脳神経回路の機能改変を駆動するスクラップ&ビルド・システムを分子細胞基盤とネットワーク制御という観点から解明し、それがどのように脳の高次機能や病態と関わるのかを明らかにすることを目指します。神経回路スクラップ&ビルドの分子基盤と生理的意義を包括的に理解するためには、個別研究だけでは不十分であり、統合的・戦略的な融合研究領域の構築が不可欠です。このために、8名の計画研究者が密接に連携して研究を進めるとともに、総括班の支援を最大限活用して研究を進める公募研究者の参加を募り、一体となって課題解明にあたります。
異分野の研究者が自由闊達な意見交換を行い互いに切磋琢磨することで大きなブレークスルーを生み出し、さらにその中で若手研究者が育って行くプラットホーム構築を目指して5年間尽力して行く所存です。どうか宜しくお願い申し上げます。

領域代表 榎本 和生
東京大学大学院理学系研究科・教授

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